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2023年7月、初めて国立国会図書館の遠隔複写サービスを使い、アステカについての論文を読んでみた時のメモ漫画です。
(※こちらのサイトでは、記事を順序良く並べるために、右上の日付の部分を変更しています。記事作成は2023年の7月です)
今回読んだ論文はこちら。
テノチティトラン第8代王アウィツォトルの記録に関する一考察 | CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290882726363904?lang=ja
(井関睦美先生の、2019年の論文です)
CiNiiのサイトの「この論文をさがす」のところに国立国会図書館オンライン(NDL ONLINE)へのリンクがあり、そこを経由して複写を申し込むこともできます。
論文の内容は…。
アステカ第8代君主アウィツォトルは水道の工事に力を注ぎ、その治世に作られた石彫の描写を見ると、水や豊穣の神々への信仰が強い。
次の第9代モテクソマ2世の時代の石彫を見ると、太陽信仰や王の神格化の要素が強い。
アウィツォトルの御世までは、太陽と雨の神の信仰は同等で、モテクソマ2世の時代になってから太陽神の信仰が強調され、その段階でアステカが滅亡したから、後世のイメージが、アステカと言えば太陽の信仰…というふうになったのではないか?……という論でした。
面白かったです!!
料金について。
今回は、論文1本分の申込みでしたが、論文の2ページ分がA4サイズ1枚に印刷されてきたので、複写料金が思ったよりも安かったです。送料も定形外郵便の140円でした。
かかった日数について。
2023年7月4日に申込み、発送は7月12日。ただ、定形外郵便なので、到着までに祝日を挟んだせいもあって、発送から到着まで6日かかり、7月18日受け取りでした。
近年は、郵便の土曜日の配達がなくなって、かつ、日数がかかるようになったから、定形外郵便だと、やはり届くまでだいぶかかりますね…。
◆◆◆◆◆◆◆◆
同じ、井関先生の論文を読んだので、ご紹介します。
こちらはネットで公開されています。
「アステカ王国拡大期におけるコヨルシャウキ女神の図像変化」
(井関 睦美先生の、2010年の論文)
こちらの論文も面白かったです。
有名な円形のコヨルシャウキ像は、第6代君主アシャヤカトルの時代に作られ、ウィツィロポチトリ神殿の下のほうに設置されていた。
その像の以前には、第5代君主モテクソマ一世の時代につくられた、シンプルで装飾がなく、手足がもげて首がないコヨルシャウキ像が存在し、その像の以後には、第8代君主アウィツォトルの時代に作られた像(断片的に残っている)が存在し、それぞれ同じ場所に置いてあったらしい。
3つのコヨルシャウキ像を見比べると、時代がくだっていくにつれ、コヨルシャウキ像が、部族の敵として殺された者の姿から、偉大なる太陽の神ウィツィロポチトリに倒された者としての装飾をまとう姿になっていく、というお話でした。
古代アメリカ学会の、古代アメリカ 2010 第13号がネット上で公開されていて、ネットで論文が読めますので、ぜひお読みください(約翰さまに教えて頂きました)。
https://americaantigua.org/publications/bulletin/aa2010/aa13/
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