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漫画「煙立つ鏡 人形の宮殿」26P

2000年制作のアステカ漫画。26ページ。
15世紀メキシコ、アステカ帝国。
闇の神テスカトリポカ様を中心においた「煙立つ鏡」シリーズ6作目(全6作)。
登場人物のうち、テスココ王ネサワルピリは、歴史上の人物ですが、史実ではりっぱな名君です。
物語はあくまでフィクションで、本当は、こんなのじゃないです。
彼の父も名君で、有能な政治家にして詩人、ネサワルコヨトル。
メキシコではお札になっているほどの英雄です。
それでは、物語をお楽しみください。

※2023年2月、漫画制作ソフト(メディバンペイント)の使い方を覚えたので、脱稿から23年たって、とうとう写植&手直しをしました。




























【追記 20220228】
◆私が参考にした元ネタの伝説がデジタルで読めます。
「テスココ王妃チャルチウネネツィン(Chalchiuhnenetzin)は、宮殿に次々と男を連れ込んでは男を殺し(!)、男に似た人形を作らせて部屋に飾った。しかし、ある時、お気に入りの男を生かしておいたため、悪事が露呈し、テスココ王によって処刑された」…という伝説です。
『神話伝説大系 メキシコ・ペルー神話と伝説』(1928年、昭和3年初版)より「百人の恋人を持つ妃」
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1717930/90
(ゆーさま、情報ありがとうございました!)
◆元々は、イシュトリルショチトル『チチメカ人の歴史』が出典らしい。
(そこでは、王と王妃の夜の営みがなかったのは、王妃がテスココに来た時にはまだ王妃が幼かったから、という話になっているらしい)
Fernando de Alva Cortés Ixtlilxóchitl, Historia Chichimeca
(約翰さま、情報ありがとうございました!)

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われらが主祭神
出典は『インディアス教会史』(約翰さま情報)。
もちろん、テノチティトランでもテスカトリポカ様は崇拝されてまして、王権の象徴で、皇帝がヘマをすると罰したりするといわれたそうです。
テスココでは、ネサワルコヨトル王の御世に、テノチティトランのすすめでウィツィロポチトリ神殿が建てられたそうです。トルテカ時代から広い地域で信仰されてたテスカ様にくらべて、基本的にウィツィロポチトリ神はアステカ族の間での狭い範囲の信仰だったらしい。

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オマケ作品。
「煙立つ鏡 テスココの花」
こちらは、1998年製作の大昔のアステカ漫画。
「煙立つ鏡」シリーズの2作目。
サイトにのせている、5作目「皇帝暗殺」、6作目「人形の宮殿」は、
歴史上の人物がからむ時代設定のある作品ですが、
2作目の「テスココの花」は、かなりアバウトなコメディ作品。
テスココ王も、史実の誰という設定はされていません。
ハガキ投稿誌に掲載されて図書券をもらった思い出の作品。
別作品としてお楽しみください。
作品は、ピクシブに載せていますので、下のリンクからどうぞ。

ピクシブの「テスココの花」へ

【ストーリー】
15世紀アステカ帝国、テスココ。
結婚間近の戦士オセロパンの前に、あらわれたるは闇の神テスカトリポカ様。
「婚約者と別れてから戦場にいかないと、今度の戦で……死ぬぞ」。
不吉な予言の結果は…?

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